ブログ「噴火史情報学入門」第7回

爆発的噴火と溶岩流出

 マグマ噴火は,噴煙を出す爆発的噴火(explosive eruption)と溶岩流出(effusion of
lava)に大別される.マグマ噴火では,マグマの発泡が重要な役割を果たすが,爆発的噴火では火口への上昇途中で,マグマ(液体)に泡(ガス)が存在する状態からガスの中に固体または液体のマグマが存在する状態に変わる.この位置を破砕深度という.一般に噴火の進行に伴いマグマに溶けているガスが乏しくなると,破砕深度も火口近くまで上昇して,ついに火口にまで達すると,溶岩の流出に変わる.もちろん,最初から破砕深度が火口より低くない場合もあり,その場合は溶岩の流出だけとなる.溶岩も粘性や火口の位置の違いで,溶岩流になったり,溶岩ドームを作ったりする.
(奥野 充)

カテゴリー: コラム, ブログ「噴火史情報学入門」 タグ: , , パーマリンク